現場から見た、注文住宅で失敗しないための正しい流れとは
注文住宅を建てたいと考えたとき、多くの方がまず「土地探し」から始めます。

本などにも「情報収集」➡「資金計画」➡「土地探し」とよく記載されています。
不動産やさんに相談に行き
「総額でこれくらいの予算なら、土地にこれくらい、建物にこれくらいかけられますよ」
というアドバイスを受けて、先に土地を契約する。
一見、当たり前の流れに思えるかもしれません。
ですが、工務店を経営してきた中で、こういった事例が何件かありました・・・。
実際に合った話
土地があるので、注文住宅を建てたいとのことで工務店まで相談に来られました。

施工事例を見て、理想の家に近いものがあったので相談に来ました!
住宅の総予算が5000万円だったので、2600万円の土地を購入済みです!

あっ、またこのパターン・・・。
土地が無かったので、不動産屋さんへ相談に行き
理想の場所の土地があったので、不動産屋さんで資金の計算してもらい
土地を購入したとの事でした。
よくある流れです。
でも・・・。
建物関係の予算が2400万円しかありません。
車が2台所有で、駐車場は2台置けるようにしたい。
3LDK以上で、リビングは20帖欲しい。
1階に洗濯室とファミリークロークが欲しい。
床材は無垢材がいい。
キッチンはタカラスタンダードがいい・・・。
などなど、Oさん夫婦には理想のおうちのイメージが出来上がっていました。
でも・・・。
予算オーバーです・・・。
せっかく相談に来てもらったのですが

ごめんなさい。
うちでは建てることができません💦
という結果になりました。
Oさん以外にもこのパターンが結構あります。
予算オーバーもそうですが、土地を先に購入すると建てたい大きさの家が建たない可能性もあります。
人生で一番大きな買い物のはずなのに、順番を間違えたばかりに理想の家づくりが最初から詰んでしまっている。
これは本当に、もったいないことだと感じています。
なぜこの失敗が起きるのか
これは、決して不動産屋さんが悪意を持って間違った案内をしているわけではありません。
構造的に起きやすい失敗なんです。
不動産会社は「土地」のプロであって、「建築」のプロではないからです。
「だいたいこれくらいで建てられますよ」
というのは、坪単価のざっくりとした相場感を伝えているだけのケースがほとんど。
お客様が本当に望んでいる間取りや性能、設備仕様まで反映した金額ではないことが多いのが実情です。
さらに厄介なのは、土地は一度契約すると簡単には後戻りできないということ。
手付金を払い、住宅ローンの審査も土地から先に進めてしまうことも多く、後になって「建物の予算が全然足りない」「理想の間取りが入らない」と気づいても、時すでに遅し、というケースが少なくありません。
つまりこの失敗は、「土地屋さんと建築屋さんは別々の専門家である」という、業界の構造そのものが生んでしまう落とし穴なんです。
憧れの間取りや『建てたい家のイメージ』が決まっているなら、順番が逆
工務店を経営してきた立場から言うと、理想の順番はこうです。
まずは気に入った工務店・ハウスメーカーを見つける
工務店やハウスメーカーによって、得意な建物の仕様・デザイン・工法はまったく違います。
自然素材にこだわる工務店もあれば、性能重視の工務店、デザイン性を売りにしている工務店もある。
工務店によっては使えない建材メーカーがある場合もあります。
『このメーカーのキッチンにしたい!』など、特にこだわりがある場合は注意が必要です。

まず「どんな家を、どの工務店と一緒に建てたいか」の軸を決めることが、すべての土台になります。
そのうえで、不動産会社で土地を探す
工務店との方向性が決まっていれば、「この工務店で建てるなら、この予算感でこれくらいの土地を探そう」という現実的な土地探しができます。
まずは工務店を決めて、理想の家の具体的な見積もりを作ってもらってください。
建物以外でも必要なお金があります。
土地購入以外でかかるであろう金額を出してもらい
『総予算』-『土地購入以外でかかる金額』 = 土地購入予算
を明確にしてください。

また、希望の間取り(駐車場2台、3LDKの総2階)を建てるとなると
どれぐらいの広さの土地が必要かも具体的に出してもらいます。
土地購入予算、土地の広さを明確にしてから不動産屋さんへ行ってください。
そして、土地探しのプロである不動産屋さんに土地を探してもらいましょう。
いい土地が見つかったら、契約前に工務店にも見てもらう
これが一番見落とされがちですが、実はとても大事なポイントです。

土地によっては、水道の引き込み工事など上下水道の状況
地盤の状態、造成費用などで、想定外の追加費用がかかることがあります。
不動産会社の説明だけではこうした建築コストの部分まで見えていないことが多く
契約してから「まさかこんな費用がかかるとは」と気づくケースもあります。
契約前に一度、工務店に土地を見てもらうだけで、こうした予期せぬ出費を未然に防げる可能性がぐっと上がります。
ただ正直なところ、ここまで柔軟に対応してくれる工務店は、まだ少ないのが現実です。
「契約前の土地を見てほしい」とお願いしても、対応してもらえないことも珍しくありません。
だからこそ、最初にどんな工務店と付き合うかを決めておくこと自体が、実は一番重要な選択なんです。
土地より先に、工務店やハウスメーカーを知ることから
不動産屋さんは「土地」の専門家。建築の専門家ではない
- 総額予算から逆算した「なんとなくの建物予算」は、当てにならないことがある
- 土地は契約すると後戻りが難しい。だからこそ順番を間違えると取り返しがつかない
- 理想は「工務店探し→土地探し→契約前に工務店に見てもらう」の順番
- 契約前の土地確認まで柔軟に対応してくれる工務店は少ないからこそ、最初の工務店選びが肝心
家づくりは、情報を集めれば集めるほど「どこから手をつければいいか」が分からなくなりがちです。
まずは複数の工務店・住宅会社を比較して、自分たちに合う相手を見つけることから始めてみてください。
まずは、工務店やハウスメーカーを知ることから始めてみませんか
とはいえ、「どうやって工務店を探せばいいのか分からない」という方も多いと思います。
展示場を一軒一軒回るのは時間も体力もかかりますし、営業を受けるのが苦手という方も少なくありません。
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家づくりの最初の一歩として、まずは気になる工務店のプランを比較してみることから始めてみてください。
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