
そろそろマイホームが欲しい
そう思ったものの・・・
何から始めればいいのか分からない。
とりあえず住宅展示場?
不動産屋さん?
それとも、まず住宅ローンの相談?
注文住宅、建売住宅、中古住宅、マンション・・・。
調べれば調べるほど選択肢が増えて、逆に分からなくなってしまう方も多いと思います。
工務店を経営してきた私からすると、家を買うときに大切なのは、最初から「注文住宅にする」「マンションにする」と決めてしまわないことです。
まずは予算や希望条件を整理して、自分たちにはどんな選択肢があるのかを知る。
そこから比較していく方が、自分たちに合ったマイホームを見つけやすくなります。
この記事では、家を買いたいと思ったら何から始めればいいのか。
工務店経営者として実際にお客さんの相談を受けてきた経験も交えながら、順番に解説します。
家を買うなら何から始める?まず最初に考えること3つ

家が欲しいと思ったら、いきなり物件を探したくなるかもしれません。
でも・・・。
その前にやっておきたいことがあります。
まずは、
・家にかけられる総予算を考える
・住みたいエリアを考える
・どんな暮らしがしたいのか整理する
この3つです。
①家にかけられる総予算を考える
まず考えてほしいのが予算です。
ここで注意してほしいのは、
「銀行からいくら借りられるか」
だけで考えないこと。
借りられる金額と、無理なく返していける金額は別です。
住宅ローン以外にも、
固定資産税、火災保険、修繕費、マンションなら管理費や修繕積立金など、家を買ったあとにもお金はかかります。
子どもの教育費や車の買い替えなどもあります。
住宅ローンだけを見て、
「月々これくらいなら払える!」
と判断するのではなく、家を買ったあとの生活まで考えて予算を決めることが大切です。
「年収○万円なら○万円の家」と単純に決めるのもおすすめしません。
同じ年収でも、子どもの人数、車のローン、教育費、毎月の生活費、貯蓄額などによって無理なく返せる住宅ローンは変わります。
まずは「いくら借りられるか」ではなく、家を買ったあとも無理なく生活できる総予算を考えてください。
②住みたいエリアを考える
次はエリアです。
通勤時間。
子どもの学校。
実家との距離。
スーパーや病院。
駅までの距離。
車が必要な地域なのか。
家そのものばかりに目が行きがちですが、家はあとからリフォームできます。
でも・・・。
場所は変えられません。
そのため、
「絶対にこの駅じゃないとダメ!」
と最初から一点に絞るより、
第一希望
第二希望
ここまでなら許容できる
くらいに分けておくのがおすすめです。
③どんな暮らしがしたいのか整理する
そしてもう一つ。
「どんな家が欲しいか」より、
「その家でどんな暮らしがしたいか」
を家族で話してみてください。
例えば、
車を2台置きたい。
庭で子どもを遊ばせたい。
駅近で車なしの生活がしたい。
広いLDKが欲しい。
家事を楽にしたい。
将来は犬を飼いたい。
こういった希望を書き出してみます。
すると、
「マンションより戸建てかな」
「注文住宅じゃなくても建売で十分かも」
「中古住宅を買ってリノベーションする方法もありそう」
など、自分たちに合う選択肢が少しずつ見えてきます。
この3つを整理したあと、比較・情報収集へ進んでいきます。
この記事の後半まで含めた『まずやること7つ』は最後にまとめています。
最初から注文住宅・建売・マンションを決めなくてもいい

家探しを始めると、
「注文住宅と建売、どっちがいいですか?」
と聞かれることがあります。
でも私は、
最初からどちらかに決めなくてもいいと思っています。
なぜなら、それぞれメリット・デメリットがあるからです。
注文住宅
間取りや設備、デザインなどを自分たちの希望に合わせやすいのが注文住宅です。
一方で、土地探しから必要になることもあります。
土地・建物・外構・諸費用など、全体の資金計画を考える必要もあります。
建売住宅
土地と建物がセットになっているので、総額が分かりやすいのがメリット。
完成している物件なら、実際の建物を見てから購入できます。
ただし、間取りや設備を自由に変更できないこともあります。
中古住宅
新築より購入価格を抑えられる可能性があります。
その分をリフォームやリノベーションに使う方法もあります。
ただし建物の状態によっては、購入後に大きな修繕費が必要になることもあるので注意が必要です。
マンション
駅近など立地を優先したい方には、マンションも選択肢になります。
建物の維持管理を自分だけで行う必要がない一方、管理費や修繕積立金、駐車場代などが毎月かかります。
工務店経営者ナギの本音
実際に工務店で経験した話です。
まだ注文住宅にするか、建売住宅にするか、中古住宅にするか、マンションにするか・・・。
何も決まっていない段階で相談に来られた方がいました。

家が欲しいんですが、何から始めればいいですか?
という相談です。
気持ちはすごく分かります。
でも・・・。
正直、工務店側としては困ってしまうんです💦
工務店なので、
「注文住宅を建てたい」
「中古戸建てを買ってリフォームしたい」
という相談なら、具体的な話ができます。
土地を見て、
「この土地ならこれくらいの家が建てられそうですね」
という話もできます。
でも、
建売住宅を購入する。
新築マンションを購入する。
リノベーション済みの中古マンションを購入する。
となると、工務店では相談に乗ることができない内容なのです。

工務店は不動産屋ではないので建売・新築マンション・リノベ済みの中古物件のことは相談されてもわかりません・・・。
つまり・・・。
相談する内容によって、相談に行くところが違うんです。
注文住宅の会社に相談すれば、基本的には注文住宅の話になります。
マンション販売会社なら、マンションの話になります。
不動産会社なら、その会社が扱っている物件の中から提案されることになります。
「そもそも自分たちは注文住宅・建売・中古・マンションのどれが合っているの?」
という段階なら、一社だけに相談して決められることではないんです。
家を買う前に「比較」してほしい理由
例えば予算4,000万円だったとします。
注文住宅なら、
土地1,500万円+建物・諸費用2,500万円。
という選択肢があるかもしれません。
一方で同じエリアに、
3,800万円の建売住宅。
3,500万円の中古戸建て。
4,000万円のマンション。
があるかもしれません。
ここで大切なのは、
「どれが一番いいか」
ではありません。
自分たちが何を優先したいのかによって正解が変わる
ということです。
広さを優先する。
立地を優先する。
新築にこだわる。
間取りにこだわる。
予算を抑える。
人によって優先順位は違います。
だからこそ最初は、一つの選択肢に決めつけず比較してみてください。
家を買う前に「マイホームの譲れない条件」を決める
家族で一度、
「絶対に譲れない条件」
を書き出してみるのがおすすめです。
例えば、
・予算は4,000万円以内
・駅徒歩15分以内
・駐車場2台
・3LDK以上
・LDK18帖以上
・子どもの学区を変えたくない
・新築がいい
・庭が欲しい
などです。
そして、
「絶対必要」
「できれば欲しい」
「なくても大丈夫」
の3段階くらいに分けてください。
全部叶えようとすると、予算がいくらあっても足りません・・・。
優先順位をつけるだけで、物件探しはかなり楽になります。
家を買うと決めてから入居までの流れ
家を買うときの大まかな流れは、
- 予算・希望条件を整理する
- 注文住宅・建売・中古・マンションを比較する
- 物件や住宅会社を探す
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 物件・住宅会社を決める
- 契約・住宅ローンの本審査
- 引き渡し・入居
という流れになります。
ただし、注文住宅と建売住宅、中古住宅、マンションでは具体的な順番が少し違います。
そのため、最初から細かい手続きまで覚える必要はありません。
まずは「自分たちにはどんな選択肢があるのか」を知るところから始めれば大丈夫です。
家を買う前に調べること7つ

希望条件が整理できたら、次は情報収集です。
ここでは最低限、
・住宅ローン
・購入時の諸費用
・希望エリアの土地価格や物件相場
・注文住宅の建築費
・建売住宅の価格
・中古住宅の価格とリフォーム費用
・マンションの価格と管理費など
を調べてみてください。
ただ・・・。
これを全部自分で調べようとすると結構大変です。
注文住宅サイト。
不動産サイト。
マンションサイト。
中古住宅サイト。
住宅ローンサイト。
いろいろ見ているうちに、
「結局、自分たちの場合はいくらかかるの?」
となってしまうことがあります。
家を買いたいけど、どこに行けばいい?
ここまで読んで、

じゃあ結局どこに相談すればいいの?
と思った方もいると思います。
すでに、
「絶対に注文住宅!」
と決まっているなら、気になる工務店やハウスメーカーに相談してみてください。
「この中古住宅を買いたい」
と決まっているなら、その物件を扱っている不動産会社に相談すればいいでしょう。
でも、
注文住宅。
建売。
中古。
マンション。
まだ何も決まっていない。
という段階なら、最初にいろいろな選択肢を比較できる状態を作ることをおすすめします。
まだ何を買うか決まっていない人なら「すまいみっけ」という方法もある
そこで、家探しの最初の情報収集として使えるサービスの一つが「タウンライフすまいみっけ」です。
すまいみっけでは、希望するエリアや予算などを入力して、複数のハウスメーカーや不動産会社からマイホームプランを受け取れます。
注文住宅だけではありません。
新築戸建て。
中古戸建て。
新築マンション。
中古マンション。
こうした選択肢をまとめて比較できます。
注文住宅を検討している場合は、土地情報の提案を受けられることもあります。
さらに、希望に合わせて、
・間取りプラン
・資金計画書
・物件情報
などを受け取ることができます。
私が工務店を経営していたときに相談された、
「家が欲しい。でも注文住宅にするかマンションにするかすら決まっていないんです」
という段階。
こういう方こそ、いきなり一社に決めて相談するより、まず選択肢を見比べてみるのも一つの方法だと思います。
比較してみた結果、
「やっぱり自分たちは注文住宅がいい」
となれば、それから工務店・ハウスメーカーを本格的に探せばいい。
逆に、
「この予算なら建売の方が希望エリアで買いやすそう」
となるかもしれません。
最初から答えを決める必要はありません。
まずは、自分たちにはどんな選択肢があるのかを知る。
それが家探しの第一歩です。
注文住宅に決めたら、土地を買う前に工務店・ハウスメーカーへ相談する
いろいろ比較した結果、
「やっぱり注文住宅を建てたい!」
となった場合。
ここからは少し注意してください。
土地がない方は、いきなり土地を購入しない方がいいです。
これは工務店を経営していて、何度も見てきた失敗です。
土地を先に購入してから工務店に来られて、
「この土地にこんな家を建てたい」
と言われても・・・。
建物に使える予算が足りない。
希望していた大きさの家が入らない。
造成工事などに予想以上のお金がかかる。
というケースがあります。
注文住宅を選ぶ場合は、
住宅会社を比較する → 建物の予算を把握する → 土地を探す
という順番がおすすめです。
この失敗については注文住宅の失敗・後悔ブログ|土地なしから建てたい人のよくある落とし穴と正しい進め方で詳しく解説しています。
家を買うときにやってはいけないこと
最後に、家探しを始めるときに避けたいことをまとめます。
一つ目は、
借りられる住宅ローンの上限=家の予算にしてしまうこと。
二つ目は、
最初に見た家だけで決めてしまうこと。
そして三つ目が、
まだ自分たちの希望が整理できていないのに、一つの選択肢だけで家探しを進めてしまうこと。
家はとても大きな買い物です。
焦って決める必要はありません。
家を買うときによくある質問
家を買いたいと思ったら、まず何をすればいい?
→ 予算・エリア・暮らし方の3つを整理する。
家を買う前に何を調べればいい?
→ 住宅ローン、諸費用、物件相場、維持費など。
工務店やハウスメーカーと不動産会社、どちらに先に行けばいい?
住宅タイプが決まっているならそれに合った相談先へ。まだ決まっていないなら、先に選択肢を比較。
まとめ 家を買うときにまずやること7つ
家を買いたいと思ったら、まずやること7つは
- 予算を考える
- 住みたいエリアを考える
- 理想の暮らしを書き出す
- 譲れない条件を決める
- 注文住宅、建売、中古、マンションを比較する
- 住宅会社や物件を比較する
- 自分たちに合う選択肢を絞る
この順番です。
最初から、
「絶対に注文住宅!」
「絶対に新築マンション!」
と決める必要はありません。
むしろ、まだ何も決まっていない段階だからこそ、いろいろな可能性があります。
注文住宅。
建売住宅。
中古住宅。
マンション。
それぞれを見比べて、
「自分たちは何を一番大切にしたいのか」
を考えてみてください。
そのうえで選んだ家なら、納得して購入しやすくなると思います。
「まだ何を買えばいいのか分からない」
という方は、まず自分の予算・エリア・希望条件でどんな選択肢があるのか調べるところから始めてみてください。

